世界で一番犬が幸せにくらせる街、ベルリン

私が住んでいる家には、大家さんが飼っている2匹の犬がいます。ドイツの犬の生活は日本にいる犬とは全く違います。日本には犬に大しての厳しい規則というのはあまり聞きませんが、ドイツでは犬(犬だけではなくペットすべて)が幸せに暮らす為の厳しい規則がたくさんあります。まず、車税のように、犬にも税金がかかります。1匹あたり年間120ユーロほどかかります。2匹目はさらにかかります。犬を飼うにあたり、飼い主としての能力があるかどうかが経済的にも問われるのです。

また、ケージやサークルの大きさが犬の種類によって定められていて、犬を六時間以上一人ぼっちにして留守番させてはいけません。そして1日最低2回、計3時間以上、散歩へ行く。等の犬のための規則が、国の法律として定められているのです。これらを違反していると、獣医局やアニマルポリスから指導を受けます。そして違反が続くと罰則があり、強制的に犬たちが没収され、施設で保護されます。

私も大家さんともうひとりのシェアメイトと協力して2匹の犬たちの世話をしています。毎日3時間ごとに散歩へつれていき、一日一回すこし家から離れた大きな公園や森に連れて行き、たくさん遊ばせます。

ベルリンは世界で一番犬が幸せな街と言われています。実際に来てみて、本当にそう思います。常に大好きな飼い主と一緒にいて、ただの人間の所有物やアクセサリーではなく、社会の一員として人々から愛されているのです。ベルリンの街中で会う犬たちは本当にみんな幸せそうな顔をしています。私も日本で飼っている犬がいます。日本では毎日多くの動物たちが、人間たちの自分勝手な行動によって捨てられ、殺処分されています。ベルリンにいる犬たちのように、日本の犬たちみんなも幸せになれる日がくることを願います。